むかし

絵を描くのが好きだった

少女マンガが大好きで、かわいい女の子、ふりふりヒラヒラ、戦う女の子、ドレス、ワンピース、リボン、お姫様、制服、ファンシーなキャラ、そんなものばかり描いてた

本当に楽しくて誰に言われるでもなくずっと絵を描いてた

 

前の自分と比べてどんどん上手になっていくのが楽しかった

去年自分が描いた絵と今自分が描いた絵を見比べるのが楽しみだった

 

イラストレーターになろうと本気で考えていた時期もあった

 

就職するときだって、趣味で絵を描いて生きていられるならなんでもいいと思っていた

 

でもいつからか、絵を描くことが悲しくなっていった

人と比べるようになってから

 

子供の頃にも周りには絵が上手い子なんてたくさんいた

でもその子と比べて落ち込むことなんかなかった

自分の絵が好きだったから

 

ネットが普及して、たくさんの素敵な絵を見られるようになった

そこにはめちゃめちゃ上手い絵たちが飽和してた

 

ああ私の絵に需要ないんだと思った

 

今まで知らない人の需要とか気にしたことなかったのに

自分が気に入ればよかったのに、友達に「その絵、すきだな」とか言ってもらえたら嬉しいなぁハイパー僥倖!みたいな感じだったのに

 

大人になるにつれて、「不特定多数の人に認められること」が私の中の重要事項になっていた

 

そこで私もこんな風にかけるようになりたい!と思えないのがなんともあれなんですがね

 

絵を描くとか、演技するとか、歌うとか

好きなんだけどね

 

いつのまにか比べるようになってた